研究内容・組織

私も若いころに「研究のアイデア」という沢山の夢があり、これを実現する為に多くの先輩が扉を開いてくださいました。そして、その先輩方に「先生方のおかげです。ありがとうございます。」と申し上げたら、「我々は門を開いただけだから、歩き出して飛び立ったのは君だよ。自分を褒めてあげなさい。」と言ってもらいました。今、われわれシニアは後輩の進むべき道への扉を開ける番だと思います。U45のみなさん、精いっぱい羽ばたいて下さい。

私は30年以上のJSPEN会員歴があり、JSPENの発展に自身も育てて頂きました。JSPEN2021の会長講演でもお話ししましたが、この間の「出逢い」の重要性を今改めて感じます。志を同じくする多職種の先生方とこんなに出逢える機会は、JSPENの活動以外にそうはありません。そして、出逢った先達に、自分の力だけでは届かないところへ押し上げてもらえることがあります。「啐啄同時」という言葉の通り、手を差し伸べて下さった先達の力が、好機に自分の努力だけでは破れない殻を破ってくれるという喜びを私自身が実感してきました。
私は今度は立場変わって、U45をはじめ頑張っている若手会員が殻を破るお手伝いを、残された時間で少しでも出来ればと思っています。メンバーも今後変わっていくでしょうが、U45での出逢いと活動を経験した先生方がいずれは次世代の若手会員の殻を外から破り、JSPENを発展させて下さることを心から期待しています。

我々のミッションである栄養治療の分野では、一人で出来ることには限界があります。また近年、栄養治療は多様化し、多職種による連携の重要性もさけばれております。
JSPEN-U45は若手会員による将来構想委員会と位置付けられ、多職種からなるメンバーが協力し合いながら、明確なVisionのもと活動を行っています。若い先生方の柔軟な思考から出される様々なアイデアに対して活発な議論が行われ、その成果が少しずつ具現化しています。議論された内容や人材育成を目的とした教育的活動については、U45クラブのメンバーにも情報共有され、着実に裾野も広がっています。
私自身、U45ならびにU45クラブの活動が近未来のJSPENを支える大きな基盤になると確信しており、相談役として皆さんの活動がスムーズに進められるよう、出来る限りの支援をさせていただきます。若い会員の皆さんには是非とも同活動に興味を持っていただきたく思います。
「If you want to go fast, go alone. If you want to go far, go together.」

U45のみなさん、患者さんのためにいま何をすべきか考えましょう。心から応援しています。
Think different, stay weird, and act now for the future !

JSPENの未来を創るU45の立ち上げに、初代幹事として関わらせていただけたことを大変光栄に思っております。幹事を松井亮太先生に譲ってからは、出しゃばらないようにと思いつつもU45のミーティングになると胸が躍り、ついつい喋りすぎてしまいます。U45とU45クラブの皆様には、是非JSPENの未来への熱い想いをぶつけ、JSPENの未来創造プロジェクトをご自身の手で動かしていただきたいと思います。
U45のアドバイザーを拝命しましたので、今後も甚だ微力ながらJSPENとU45、U45クラブの発展に貢献したいと切に願っております。